スピリチュアルと仕事の交差点

人事の仕事やってます

でも実は羨ましい

この前のポストで期限を守らないオジサンにムカついた話をしたのですが、大体そういう人は自分のことを棚上げしてコミュニケーションを取ってくる人が多い印象です。この話の続きですが、さも「自分はちゃんと言われたことやったからいいだろ」と何ならドヤ顔していたのでほんと呆れたのですが、そう思う一方でこの鉄のハートというか鈍感力というか、羨ましいなと思うのも事実です。

 

私は最近よく話題に上がるようになったHSPという繊細気質?が強すぎて、その意味では人事という仕事はある種向いているのですが、この気質を使いすぎておそらく普通の人の2〜3割は余計に疲れるという毎日を送っています。

 

スピリチュアル界隈で言うと「エンパス」ですね。心理系?とスピリチュアル系をごっちゃにするといけないのでしょうけど、私から見れば「私は一人」なので、どの側面、アプローチから見ても同じであり、切り取る範囲の違いかなくらいに思っています。これは占いも同じだろうなと思っています。西洋占星術だろうが数秘だろうが手相だろうが、そこにいるのは「私」という人間一人なので。

 

とにかく人の表情のちょっとした変化に気がつきやすかったり、場の空気を察知しやすかったり、私はみんなこんなものだろうと思っていたのですが実はそうではないと知った時に大変たまげました。え、そうなの?って。ネットに転がっているHSP診断テストとか受けてみると80〜90%当てはまるのに周りの人は全然そんなスコアにならないのです。不思議で仕方ありません。


この繊細さ、長らくコンプレックスに感じていました。他人にビクビクしすぎてしまうのでいつも自信がないように見えてしまったり、実際に自信を持てない。「気がついてしまう能力」が何となく嫌でした。特に仕事なんて利害関係の塊ですから尚更です。

 

でもある時、これを戦略的にコミュニケーションに使っていったら実は強力な武器なのではないか?と気づき、そこからこの繊細さ・敏感さをうまく使うように意識していきました。そうすると、うまく表現できないですが「先回り」ができるようになってきました。相手のちょっとした表情の変化でYESかNOかが言葉より先に見えるので、引くか押すかが瞬時に判断でき、結果的に少し面倒な相談事もうまく着地できるようになっていきました。(カウンセリングとかコーチング技法も勉強していたので、そういったテクニックも助けてくれたと思います)

 

その結果、敵を作らないコミュニケーション力が素晴らしいと言われるようになりました。実際のところは、人と衝突するのが苦手(うまく怒りを表現できない…)なだけなんですけどね…。

 

でもこれって結局、相手の微細な動きをずっと観察しているようなものなのでつまりは非常に疲れるわけです。調子が良い時はいいけど、そうでない時は疲れも倍増です。だから他人が気にならない人が時折羨ましく、私もそうなりたいなぁと思ってしまいます。

 

ちなみに冒頭のオジサンですが、たまたまこの人の前の上司がいる前で期限を守らなかったことがバレてしまい、元上司から「お前、そういうところだぞ」と注意されていました。少しだけ心の中で「ざまみろー」と思ってしまいました(笑)