スピリチュアルと仕事の交差点

人事の仕事やってます

期待するから、されるから

先日、役員との懇親会(簡単に言うと単なる飲み会)がありました。オフィシャルではなく全くの個人的なもの。別部署の同僚がこの役員と飲みに行きたいと言い出したのが発端でした。
私も仕事でかなりやり取りがあり非常に親しくさせてもらっているものの、食事に行く機会は滅多にないため色々話を聞いてみたいこともあり、役員、同僚と私の3人でこじんまりと開催することになりました。

 

直近、社内で大きな動きがあったのでその話がメインにはなったものの、途中途中で私の聞きたかったことを差し込んでみました。一番聞きたかったのは「今のポジション(現在地)は自分が若い頃思い描いていたイメージ、目標と合致しているのかそうでないのか?」ということ。答えは「これといった確固たる目標はなく、必要とされるところに行くようにしてきた」という回答でした。
役員になるような人なので戦略的にやってきたのかな?と思っていたので少し意外でした。むしろ「会社でMBAが取れるところというのは狙って最初の会社は選んだけど、それくらい」という返事。上流型ではなく下流型のキャリア構築。だからなのか現状を受け入れる際も未来視点(じゃあこれからどうやるか?)の発想をする人なので一緒に仕事をする私としては結構(心情的に)助けられています。というか私もどちらかというと未来視点なので感覚が近く、合うのだと思います。

 

私から見ると社内政治的なものにも結構苦労しているように見えるのですが、本人あまり気にしてない?ようで、「今の満足度は高い」と言い切れる強さ。やっぱりこういうマインドだから上に立つ人間になれるんだろうな…と思いました。とある社内の残念な組織責任者の話になった時も「個人的な恨みは誰にも持っていない。単に、彼らに組織を任せてもここまでの実力しかなかったのか…と思っただけ。ただしうまくいっていない以上は手を入れるしかないけどね」という回答。それを聞いてさすがだわ…と思いました。自分の視座の低さと器の小ささを思い知ったと同時に、今一生懸命派閥を作るのに勤しんでいるオジサン達の姿がアホらしく見えました。

 

期待されるところでとにかく頑張ってきた。
この言葉がなんだか一番心に沁みました。というのも私自身これまで何度か退職するしないで今の会社で揉めていて、その度にこの役員が登場してきて必死に慰留されたからです。「まだあなたにはここでやってもらいたいことがある」と毎回言われ、その度に考え直し、応えられるかわからないけど、その「期待」に応えてみようと思って今残っているからです。

 

やっぱり期待されると嬉しい。シンプルに言うとそういうことです。

 

帰り道、自分自身のことを少し話しました。こういうふうに仕事していきたいというような話です。「その気持ちがあるならぜひチャレンジしてほしい。もう十分あなたはその力を持ってるよ」と言われました。まぁ煽て上手なのかもしれませんが、ちょうど社内で大きな動きが出てくるタイミング。私もその波にうまく乗ることができたらいいなぁ…。役員、ぜひよろしくお願いします!