スピリチュアルと仕事の交差点

人事の仕事やってます

抽象化と具体化

とある部署にいる人が「今の仕事は合わない、上司とも合わない。とにかく辛い」と同僚に泣きつき、その人が個人的に信頼を置いているという上長の下で仕事をすることになりました。以前の上司は確かに性格がきつい人だったので異動できて良かったね〜と思っていたのですが、どうやら新しい部署でもうまくいっていないようだという話を聞きました。

 

というのも、上長の言っていることが全く理解できないのだそうです。その部署は特に専門職部隊でもないのですが、逆に言うと柔軟に臨機応変に、つまりは応用力が必要になる仕事のようで、ゼロベースから形にしていかないといけない仕事のようでした。

 

だから具体的な話を抽象化させてイメージしたり、逆に抽象的な話を具体化させてみたり、そういう思考プロセス、思考スキルが必要なのだと思うのですがこれが全くできていないので、会議をしても何の結論も出ないの繰り返しで、時間だけ(数ヶ月)過ぎてしまっている…という状況になっているんだそうです。

 

これ、普通だったら激詰めされそうなものですよね…。上長もよく見守ってるな。。この人、ここ数年いろんな部署をたらい回しにされてきていて、大変そうだなぁと思ってたのですがこの話を聞いてなるほどそういうことか…と思ってしまいました。前の仕事も確かに合わなかったのでしょうけど、合わせるスキルも足りなかったのでしょうね。

 

経験と経験をうまく繋げられず、せっかく様々な経験をしていてもそれが自分の中で整理、体系化できず次に活かせない。勿体無い。本人もそれで苦労されているのだとは思います。ただ、年齢的にももうかなりベテランゾーンなのでここから変われるかどうか(努力できるかどうか)は本人次第。仕事のスキルはある程度トレーニングしていけば何とかなる、ただし自分のマインド次第。

 

会社組織ではどうしても仕事の遂行能力、しかもできるかぎり高い能力を求められがちで、特に女性より男性の方がそういう社会構造にアジャストして生きているように見えるので(女性の方が趣味やら何やら、他の選択肢とバランスできてそうという意味で)ついつい仕事がうまくいかないとその沼にハマりがちですが、何とか頑張ってほしいなと思ったお話でした。

 

ま、自分もな!